血液クレンジングが好きすぎるから聞いてくれないか?
”オタク語り アドベントカレンダー企画” 12/25の記事です
こんにちは!
ぱぴこ!です。
いよいよアドベントカレンダー最終日!クリスマスになりました。
皆さんは何か予定はありますか?
私はグラブルの生放送を見てました。
さて、「クリスマス」といえば「赤」!「赤」といえば「血」!
と、いうことで今回は疑似科学の中でも特に大好きな「血液クレンジング」についてお話していきたいと思います。
血液クレンジングとは、患者から100~200ccの血液を脱血し、そこにオゾンガスを混合し、血液を体の中に戻すという治療法のことです。
2年ほど前にSNSで話題になったので記憶の片隅に残っている方もいると思います。
詳しいことは実際に検索してみてください。
(実際の血の写真があるので苦手な方は注意してください)
簡単に説明したところで、私がこの血液クレンジング(血クレ)が好きすぎるポイントについて解説していこうと思います。
- 理論が天才的すぎる
先ほど書いた通り血クレは患者から血を抜き、それを浄化して体の中に戻すというものになります。
もともと「血を抜く」という行為に関しては「瀉血」という体にたまった悪い血を抜くことで体を良くしよう!という歴史あるトンデモ医療行為なのですが、血クレではさらに抜いた悪い血を浄化して体に戻そう!というわけです。
どうですか?健康によさそうでしょう?
また、この理論に信憑性を持たせるポイントとして大切なものに『視覚情報』があります。
人間の体には動脈血と静脈血が流れており、前者はきれいな赤色、後者はどす黒い色をしています。
(ここから先は本筋から逸れるので割愛します。)
血クレは体から抜いたどす黒い静脈血をオゾン(O3)と接触させることで、きれいな赤色に変え、体の中に戻します。
血クレを扱う病院のHPではこの現象を「活性化」と説明しています。
実際調べてみるとわかりますが本当にきれいな色になります。
それこそこれを体に入れたらとても健康に思えるくらいに…
疑似科学は効果をわかりやすくするために視覚に訴えてくるものが多いです。
そういった点では血クレのどす黒い血を取り出し、きれいな赤色にして体中にいれるという形式はとても理にかなっています。
初めて血クレを知ったとき「その手があったか…」と衝撃を受け、自分の想像力には越えられない壁があることを改めて実感しました。
これを考えた人間は間違いなく天才です。 - マーケティングがうますぎる
血液クレンジングが有名になった理由の一つに、多くのインフルエンサーがSNSで宣伝を行ったことがあります。
健康や美容に関する情報をSNSで集める人たちにとって彼らの意見は大きな判断材料になります。
実際、SNSの投稿を見て血クレを扱う病院に駆け込んだ人は少なくないでしょう。
そのため、マーケティング戦略としては100点満点であったと思います。
最も、他SNSまで情報が拡散してしまった結果、悪目立ちしてしまったのですが… - 効能が多すぎる
トンデモ医療にありがちな特徴として万能すぎるというものがあります。
調べてみるとわかるのですが、血クレにも様々な効能があります。
その中でも目を引くのがインフルエンザなどの感染症予防効果です。
これはおそらく行政監査対策だと思われます。
お国に怒られることがあったとしても治療そのものではなく、誇大広告ということにしてヘイトを分散させようという作戦ですね。
これも天才ポイントですね。
あいまいな効果を前面に押しつつしれっと紛れ込ませているのも上手です。
様々な疑似科学の中でも血液クレンジングはこれらの点で頭一つ抜けていると感じます。
何度でも言いますが考えた人は天才です。実行に移したのはカスですが…
いかがだったでしょうか。
今回の記事で血液クレンジングの天才性が伝わったなら幸いです。
皆さんは保険適用外の医療行為を受ける場合は十分に調べて受診するようにしましょう!
さて、本記事でオタク語りアドベントカレンダー企画はおしまいです。
面白い記事がたくさん揃ったので是非読んでみてください!
みんなの記事はこちらから読めます。
また、サークル「オタク語り」としての活動はこれからも続いていきます。
次回のオタク語り(イベント)は一般に開かれるそうなので是非聞きに来てください!
それでは!
ぱぴこ!